〇女性の就業支援事業
・HIVに感染している若い女性の母親たちを中心に、Young Mothers Clubを結成(現在会員数30名弱)。アグレイ氏と2人の女性リーダーのもと、収入向上を目指し、カバンや、ペーパークラフトのアクセサリーを作成。
〇HIV予防啓発とケア活動事業
・スラムで活動を続ける、メディカルオフィサーの方たちと共同して、スラムにおけるHIVの感染率を低下させるためのセミナー等の予防啓発活動と、HIV検査キットの無償配布活動を行う。
〇スラムの子どもたちの教育支援
・スラムの貧困家庭出身のために、子どものころから児童労働を余儀なくされ、学校に通えない子どもたちの就学を支援し、文房具等の物品も支給。
〇スラムの環境向上事業(「百万人のごみ拾い運動」)
・ごみが散乱し、異臭が漂うスラムの環境改善のため、住民の方を中心にごみ拾い運動を展開する。
〇東北被災地でのアフリカ・スラムの人々との交流事業
・スラムの人々は、仕事もモノもお金もない、リソースの途切れた環境で日々の生活を余儀なくされているが、コロゴッチョスラムは、ケニア初のコミュニティFMを2006年に開設するなど、コミュニティ開発のための活動を着実に積み重ねている。スラムでのそうした支援活動に従事する現地の方たちを被災地にお招きすることで、コミュニティ支援のあり方を日本の被災地の方たちとの交流を通じシェアし、ケニアと日本、両国の脆弱な環境下でのコミュニティ活動のためのモデル事例を構築する。
〇スラム支援のための募金活動及びイベントの開催事業
・ソーシャルプロレス等の社会貢献イベントや、フェスタを通じて、広く日本の市民社会にスラムの実態を伝えるとともに、草の根での支援につなげ、”遠くて遠い”アフリカを”遠くても近い”アフリカに変えていくための活動につなげていく。
ローズマリー
クラブのリーダー。1980年生まれの33歳。
HIV陽性者で夫はHIV陰性。5人の子どもを養っている。
デザインとファッションを学び、現在はコミュニティ・ヘルスのトレーナーとして若い母親の支援を行っている。
ルシーア
クラブのリーダー。1984年生まれの29歳。
HIV陽性者で夫はHIV陰性。
15歳で両親を亡くす。現在は3人の子どもを持ち、クラブのデザイナーとして活躍中。
リディア
1980年生まれの33歳。HIV陽性。
2人の子どもがいたが、1人は既に死亡。
仕事がなく困窮していたが、クラブの活動を通じコミュニティの子どもたちを守るための活動に参画することを決意。
グレイス
1989年生まれの24歳。HIV陽性。
両親と暮らす2人の子どもを持つシングルマザー。
裁縫の技術に長け、グループのトレーナーとして活動中。