アフリカ・ケニアのコロゴッチョスラムの女性や子供たちに、甘えではなく”自律”と”自立”に基づいた生きる力を育てます。日本の皆さまにもアフリカの人々の魅力が伝わるように、一人一人の小さな力を合わせた
つながりが、笑顔で結ばれていく関係を目指します。
「世界的なスラム大国ケニア、その首都ナイロビの郊外に位置するコロゴッチョは、"useless"という現地語の意味の通り、スラムにおける吹き溜まりとなって、国際機関や援助の手が届かない状況にある。」
2012年、外務省主催のNGO研修に参加していた私は、そんな話を同僚から聞き関心を高めていました。
そんなおり、一人のソーシャルワーカーに出会いによって、コロゴッチョへと導かれた私は、多くの方がたと触れ合い、彼らもまた、私たちと変わらぬ人々であること、そしてまた、スラムゆえの周囲からの差別意識に苦しんでいることを知ります。
確かにコロゴッチョには、ドラッグやアルコールに溺れ、犯罪行為に手を染める人たちも少なくありません。しかし、それも極度の貧困さが招いた結果でしかなく、また、全員が全員そうした状況を良いとは思っていないこと、何とか変えていきたい、国際社会からもっと目を向けてもらいたい、私が知り合ったソーシャルワーカーの人たちはそう訴えてきます。
そんな熱意と志のある人たちと一緒に活動すること、「かわいそう」という上から目線の感情ではなく、ともに社会の脆弱な狭間にいる人たちのために行動すること、そのこと自体がグローバル化する社会を少しでも良い方向に動かす小さな一歩となっていくのではないか、そうした種まきをしていきたい、そんな思いの結晶が Little Bees International です。
甘えではなく、自立して自らを変えていこうとするコロゴッチョの人々をともに地球に生きる仲間として、LBIは支援していきます。
奇しくも、2013年6月上旬には、世界最大級のアフリカ会議、TICAD Vも日本で開催され、アフリカ54カ国中、51カ国からの政府団代表が会議に参加しました。しかし、まだまだ、アフリカの問題は、私たち日本の一般市民にとってはるか、遠い課題であり、どう行動すれば、何につながるのか、支援をしたいという気持ちをもっていらっしゃる方は多くても、それが具現化するところまではなかなかたどり着かない状況があります。そうした、日本の草の根からの声なき声を具体的なアフリカ支援の形につなげるため、そして、アフリカのスラムの問題を知ってもらうことで、国際社会の一員として自分たちに何ができるのか皆さまとともに一緒に考えていくため、遠くても少しでも近い存在にアフリカを変えていくため、そのための活動をここからはじめます。
団体名を考えたのは、コロゴッチョの仲間たち。
Little Bees(リトル・ビーズ)とは、小さなハチたちのことですが、活動に参加する私たち、そしてコロゴッチョスラムに住む人々のことを指します。
「蜂はアフリカでは勤勉さの象徴。私たち一人一人は小さな存在でしかないけど、努力してみんながそれぞれの出来ることをもちよって協力すれば、甘い蜜を生み出すハチの巣のように素晴らしい成果を上げることができる。そんな団体にしていきたい。」
団体名Little Bees International には、コロゴッチョの人々のそんな思いが込められています。
アフリカ・ケニアのコロゴッチョスラムの女性や子どもたちに、甘えではなく”自律”と”自立”に基づいた生きる力を育てます。日本の皆さまにもアフリカの人々の魅力が伝わるように、一人一人の小さな力を合わせたつながりが、笑顔で結ばれていく関係を目指します。
事業内容
・女性の就業支援事業(スクールバック製作事業)
・持続可能な環境形成事業(クリーンアップ活動・環境啓発セミナー開催("Mottainai"の普及))
・HIV予防啓発とケア活動事業
・スラムの子共たちの教育支援(アマニ教育センター支援)
・東北被災地でのアフリカ・スラムの人々との交流事業
・スラム支援のための募金活動及びイベントの開催事業(アフリカ開発セミナー)
理事 田中 和夫
理事 網盛 一郎
理事 中内 基(京都支部代表)
理事 高橋 郷(代表)
監事 国見 健介(公認会計士)
顧問 由井 正敏(農学博士・岩手県立大学名誉教授・(社)東北地域環境計画研究会会長・東北鳥類研究所所長)
顧問 紙屋 源太郎(連合ユニオン神奈川・顧問)
顧問 稲場 雅紀(アフリカ日本協議会 国際保健部門ディレクター・「動く→動かす」事務局長)
顧問 児玉 光也(大学教員)
代表 Florence A Olum
ナイロビのBusiness
Management専門学校で、ソーシャルワーカーの資格を取得。Kenya Network of Women With AIDSをはじめ、多くのNGOや支援団体でコーディネーターとして活動。(※このページの下段にビデオメッセージがあります。)
監事 Evaline A Obongo
10年以上にわたり、コロゴッチョのソーシャルワーカーとして、カウンセリングの分野で活動している。直近では、米国NGO Hope Family Charity のコロゴッチョ担当コーディネーターを務めた。
ディレクター Ezra Odhiambo Otieno
Koch FM DJ & コーディネーター
(※Koch FMは、コロゴッチョにあるケニア初のコミュニティラジオ局。)
ディレクター Michael Weche
校長先生。ご夫婦で、ストリートチルドレンを受け入れるための学校、アマニ・スクール(Amani Education Center) を10年以上にわたり、コロゴッチョのボランティア・ティーチャーたちと一緒に運営。
ディレクター Catherine Wanja
アマニ教育センター創設者。22年以上にわたり、ソーシャルワーカーとしてコロゴッチョで活動。
サポーター Teacher Rose
マイケル校長先生の奥様。1990年代後半、コロゴッチョの自宅の一室にストリートチルドレンを集め教育を実施。後のアマニ教育センターへの発展へと繋げる。
インターン Jane
スラム出身。Miss Kochプロジェクトからの奨学金で高校に進学。
大学進学試験でも学校トップの成績を収め、現在ナイロビ大学商学部1年生。
アドバイザー Philemon Kiprono
ケニア政府職員。日本の大学院(GRIPS)に留学し経済学博士を取得(2014)。
Korogocho Smart Women Group
Rosemary
Awour (チームリーダー)
Luciah
Auma (チームリーダー)
littlebees@littlebeesinternational.org
Florence A Olum
コロゴッチョにご関心をもってくださってありがとうご
LBIは、私の手の中で生まれた子どものようなもので
(プロフィール)ナイロビのBusiness Management専門学校で、プロジェクト計画立案とコミュニティ開発のためのソーシャルワーカーの資格を取得。Kenya Network of Women With AIDS や African Population and Health Research Center Kenyaをはじめ、多くのNGOや支援団体でコーディネーターとして活動。シングルマザーで一児の母。
高橋 郷
この団体がアフリカのスラムに暮す人々にとって、希望の灯となることを願っています。
(プロフィール)
早稲田大学卒業後、郷里の岩手にて教育・農業(農政)・介護・環境(廃棄物処分場運営)・税(歳入)の現場で約10年間活動。介護施設、障がい者施設にてボランティア活動にも従事。2009年、米国大学院に留学(MPA)。ウガンダ政府機関でのインターンを経て帰国。2010年名古屋で開催された「生物多様性締約国会議(COP10)」に日本政府団(環境省)として参加。2011年3月11日東日本大震災発生後は直後より活動を開始。国際NGO/現地NPOにて、震災支援活動に従事する。2012年12月より、外務省主催NGO研修に参加。ケニア・ウガンダを中心に活動後帰国。2013年6月、横浜で開催されたアフリカ開発会議にNGOスタッフとして参画。同年7月LBIを立ち上げる。新渡戸国際塾第七期生。