「世界は広くて、日本人には想像もできないような歪んだ現実がある。日本人にとって、すべての不幸はガラス越しなのだ。「かわいそうねぇ」と同情する方は、何の痛みも、寒さも、空腹も感じない。」
これは、作家の曽野綾子様のお言葉です。曽野様らしい、スパイスの効いた厳しい表現ですが、否定できない事実も含まれているのではないでしょうか。
ここに挙げている写真は、今年の2月に出会ったスラムの子どもとその遊び道具のサッカーボールです。ビニール紐でくくられただけのボールしか持つことができない彼ら。
「彼らにとってそのままでもいいのでは」という質問を私にする方がいましたが、それに対する回答は、曽野様の言葉と、この子の眼差しになります。
世界中が、優しさと愛情に包まれるクリスマスの日。
どうか、少しでも皆さまの優しさを、ケニアのコロゴッチョスラムで暮らす人たちに届けて頂けたら、それはきっと、意義のある素晴らしい行為なのではないでしょうか。
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